2025年、個人の働き方が多様化する3つの理由

働き方が多様化していると言われる現在、
働く個人が「仕事」や「働き方」に対して求めるものは
一昔前とは変化しています。

この記事では、
これから働き方が多様化していく3つの理由と、
それに対して私たちが持つべき考え方を解説していきます。

1. 多様化する「働き方」

最近では、「ノマド」「フリーランス」といった言葉は、
決して珍しいものではなくなりました。

会社を離れ、自らの力で仕事をしていく
決意をした人たちは増加の傾向にあります。

またその一方で、
会社員という立場であっても、
様々な選択肢を選ぶことにより
多様な働き方を実現できるようになってきました。

社員に合せてキャリアパスを用意したり、
在宅勤務や副業を認める企業も出てきています。

こうした社会の変化に加えて、
働く個人の「働き方」に対する価値観も大きく変化しています。

これまで20世紀は、
貨幣経済を中心とした高度経済成長があり、
当時の価値観は、将来年収が増え家が買えるという、
いわば未来のために今を我慢してがんばる
というものでした。

しかし、バブル経済の崩壊、
長引く不況や終身雇用制度の崩れを経て、
21世紀の働き方に対する価値観が変わってきました。

現在では、働いてお金を稼ぐことよりも、
家族のため、あるいは地域のために働き、
遠い未来より「今」を大切にするという
価値観が大半を占めるようになってきているのです。

例えば、
「とにかく、どれだけ時間を削ってでも稼ぎたい」
「子供が産まれるから、できるだけ家族との時間を持ちたい」
「趣味を第一に、最低限の収入を得られればよい」
「若いうちにスペシャリティを磨きたい」などのように、
働き方や仕事に対して求めるものは個々によって異なります。

個人の事情に応じた働き方を選択できる時代になったと言えます。

ここでは、変化する働き方を
「会社から独立した多様な働き方」と
「会社に所属しながら多様化する働き方」に分けて紹介いていきます。

1-1. 会社から独立した多様な働き方

1-1-1. ノマドとは

ノマドとは英語で「遊牧民」の意味です。

近年、IT機器を駆使してオフィスだけでなく、
様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルとして定着しました。

仕事がしやすい場所があれば、
いつでもどこでも移動しながら仕事をする新しいスタイルです。

このような働き方をノマドワーキング、
こうした働き方をする人々をノマドワーカーと呼びます。

ノマド背景の誕生には、
情報化社会とそれを支える技術の進歩があります。

近年、ブロードバンドが普及し
無線LANを使える場所が増え、
外出先でインターネットを利用できる環境が
急速に整ってきました。

クラウドを利用することで、
自宅のパソコンだけでなくスマートフォンなどを使って
喫茶店や移動の車内などでも
仕事のデータにアクセスしたり、

遠く離れた人と意見を交わしたり
様々な情報を手にいれることが容易になったためです。

また、産業構造の変化により、
仕事の質ややり方も変化し、

様々なスキルを持つ人たちが会社の枠を超えて
参加するプロジェクトが増えてきていることも、
要因の一つです。

新しい働き方で自分の仕事をより進化させるだけでなく、
これまでできなかったことを実現したり
犠牲にしていたものを取り戻したりするなど、
従来型の会社勤めよりも自由な生き方として
描かれることもあります。

1-1-2. フリーランスとは

フリーランスとは、特定の企業に帰属せず
自ら契約を取り交わす働き方のことを指し、
個人事業主とも言われます。

この働き方は、
クラウドソーシングやクラウドサービスの広がりにより、
年々増加傾向にあります。

コンペや時給制、固定報酬制など、
様々な契約の仕方で仕事に取りかかれることも
増加の理由の一つです。

例えば、プログラマ、ライターやジャーナリスト、
小説家、プロデユーサー、脚本家、演出家、
アニメーション制作現場など、
様々な職種でフリーランサーが活躍しています。

クリエイター職のように専ら業務を担当する個人の能力によって
成果が決まる職種に多く見られる働き方です。

1-2. 会社に所属しながら多様化する働き方

1-2-1. キャリアパスとは

企業や組織において、
社員や個人が組織にとって必要な人材となるために
キャリア・ポスト・スキルを段階的に定めておくことです。

企業や組織側から考えたメリットとしては、
個々の段階を達成するために必要な
職種・ポスト・制度などを明確に定め、

効率の良いステップアップの道筋を形成することで、
個々人の目標意識を高める効果があります。

また、個人側から考えたメリットとしては、
所属する企業や組織から得られる経験以外に、
自己啓発などにより得られるスキルが含まれます。

そのため、状況によっては転職により
複数の企業を渡り歩くことや、
必要に応じて大学などの教育機関に戻り
教育を受け直すことも選択肢となり得ます。

1-2-2. 在宅勤務とは

在宅勤務とは、
勤務する会社のオフィスで働くのではなく、
自宅で働くことを意味します。

SEやプログラマー、
デザイナーなど特にIT関連職では、
優秀な人材の確保、社員の就労意欲向上、
業績の向上を目指して、
在宅勤務を推進する会社も増えています。

インターネットをはじめとする情報通信環境の普及と充実によって、
こうした働き方を認める会社も増えています。

1-2-3. 副業を認める大手企業の登場

これまで民間企業では副業について
「社内規定で禁止」というのが当たり前でした。

しかし、そもそも憲法で職業選択の自由が認められており、
民間企業に勤めるサラリーマン、
OLの副業や兼業は禁止できないはずのものでした。

そして、最近の多様な働き方を求める声や
ワークライフバランスを重視する動きで
副業や兼業に対する意識も変わってきています。

企業側も副業や兼業を認めることで自社の人材が成長し、
本業にプラス効果が期待できると考え始めています。

また、副業や兼業の解禁は人手不足の解消や
上がらない給料の中で生活を余儀なくされる
労働者の収入の補填策としても考えられるようになるでしょう。

2. 働き方が多様化する3つの理由

近年、なぜこれほどまで働き方の選択肢が増えてきたのでしょうか。

その理由としては大きく分けて次の3つがあります。

1、就業環境・雇用形態の変化

2、企業と個人の関係性の変化

3、テクノロジーの進化

また、一つの会社に入って定年まで勤め上げるという
働き方が成立しなくなっていることが理由の一つとしてあげられます。

2-1. 就業環境・雇用形態の変化

就業環境や雇用形態が変化するということは、
働く人々にとって直接的な影響を受ける要因になります。

90年代後半以降、雇用形態の多様化が進み、
正社員以外の非正規社員の割合が急速に拡大しました。

こうしたことで労働力の流動性が高まり、
企業にとっては人材を確保しやすい時代になっています。

また、一つの企業内で正社員、契約社員、派遣社員、
パート・アルバイトなど雇用形態が多様化したことで、
正社員になることが「ゴール」ではなくなりました。

さらに、以前はどの企業でも採用していた
「終身雇用」と「年功序列」制度も、
経済のグローバル化やバブル経済後の長期不況を経験する中で
廃止されるケースも多くなっています。

賃金・人事処遇制度に関しても
「成果主義」「能力主義」という要素を
重視する企業が増加の傾向にあります。

正社員に対する柔軟な働き方の導入、
正社員と非正社員の均等処遇の実現などにより、
多様で柔軟な働き方がきる制度を浸透させるとともに、
正社員と非正社員の相互間の行き来を容易にすることで、
労働者が就業を継続しやすい環境をつくることが求められています。

2-2. 企業と個人の関係性の変化

企業と個人、企業と社員の関係性の変化も、
働き方の多様化に大きな変化を与えています。

これまでの終身雇用制度では、
個人が企業に「雇ってもらっている」というような
「縦型」の関係性が一般的でした。

しかしこれからは、時代の流れとともに、
例え「雇用関係」にあったとしても、
企業と人の関係は「対等化」していくと考えられます。

具体的には、これからは
会社に所属せず個人で働くフリーランスの時代に
なっていくと考えられています。

仮に組織に属していたとしても、
働く人は基本的に皆フリーランスのようなもので、
部分集合として正社員や派遣社員などの
雇用形態があるだけという捉え方です。

例えば、大学を卒業したばかりのときには、
会社に所属して仕事を覚える必要があるので、
一定期間正社員として働くという形態のをとります。

また、キャリアのある人なら、
雇用形態に関わらず、あるプロジェクトの立ち上げ時の
数年間のみ自分のスキルを生かして働く
などの形態をとります。

このように、会社は一時的に働く場所にすぎない
という考え方が主流になっていくでしょう。

そして、フリーランスの時代を支える
インフラになるのがクラウドソーシングです。

インターネット環境さえ整えれば
時間と場所にとらわれない働き方ができる時代です。

半日は育児や介護、半日はクラウドワーカーという
働き方も当たり前になります。

このように、居住地にとらわれない働き方も
可能になってきていることからも、
「仕事をする」ことにおいて、個人が自らの力を生かして
働くためのフィールドは整ってきているのです。

もはや、ビジネスにおいて、
「個人」という存在は弱い立場ではなくなったのです。

フリーランスにおいても企業に属していたとしても、
個人と企業は対等であると言えるでしょう。

個人の持つ技術や知識、
経験を求める企業はますます増えていき、
「企業に属さずに働く人」は
今後ますます増えるでしょう。

企業は「個人」を必要としているのです。 

2-3. テクノロジーの進化

かつて、「個人」というのは
圧倒的に情報弱者の立場でした。

個人よりも企業が、企業よりも国家が情報を持ち、
上に行くほど情報が集まるという
ピラミッド構造だったのです。

しかし、インターネットの普及により、
一部に限定されていた情報が個人にも開示されるようになり、
個人が企業と同じレベルで情報を発信することが容易な時代になりました。

また、テクノロジーの進化は、
時間と場所に縛られない働き方を可能にしてくれるため、
ワークスタイルの自由度やフレキシビリティを高めてくれます。

現在、たくさんの仕事がインターネット経由で
受発注が行われています。

現在クラウド化されている仕事は、
その多くがIT系の業務であり、
時間と場所を選ばずにできる仕事は、
その職種も拡大傾向にあります。

そしてこれからは、介護や医療などの
「リアルな現場での仕事」も
クラウド化される傾向にあります。

クラウドソーシングとは、
インターネットオークションの言わば
「スキル版」です。

個人が持つスキルをインターネット上で開示することにより
企業が求めるスキルを持つ個人を容易に探し出し、
安心して活用することができるのです。

重要なポイントは、「スキルの見える化」が、
個人の社会的信用として機能すること。

企業同士が与信を元に商取引を行うのと同様、
個人も与信を元に企業とつながり働くことができ、
これからは企業と個人が境目なく働くことができる時代になるのです。

インターネットの進化は、
遠くの人とのコミュニケーションを実現させる
手段であるだけでなく、

仕事や人と人のつながりをより豊かなものにいてくれる
可能性を秘めていると言えるでしょう。

3. まとめ

「働き方の多様化」とは、「会社員or独立」という
単純な選択肢だけの問題ではありません。

あなたが仕事に何を求めるのか、
またこれからどう働きたいのかを明確にすることで、
現在の職場における仕事の姿勢も
自然と変化してくるはずです。

そして、人材が流動化する中で求められるのは、
「自身のスキルや能力、やりたい仕事、できる仕事」など、
明確なエッジの立った人材です。

個人でスキルと経験を蓄積させていけば、
1つの企業にだわることなく、
複数の企業に一定期間ずつ携わって、
その都度、相応の報酬を得るという働き方も
可能になってきます。

その一方で、正社員の需要が
全くなくなるわけではありません。

やがては、労働者自身が描くライフプラン、
ライフステージに合わせて、
働き方を自由に行き来できる社会に
なることが予想されています。

「個人として活躍するための土壌」は
すでに整っているのです。

自ら描く理想のワークスタイルを、
自らで選び実現させる。

そうなれば、仕事はもっと楽しくなるはずです。

毎日を充実させ、笑顔で過ごすためには、
もう一度「働き方」を見つめ直す必要が
あるのではないでしょうか。

そして、社会の変化と照らし合せて考えることは、
「働き方」の新しい未来を築く上で大切なことです。

現状を「仕方ない」とただ受け入れるのではなく、
「何か変えられるのではないか」と考えることが、
その第一歩なのです。

スペーサー
(必須)
(必須)
サブコンテンツ