変化する新しい働き方を実践するために知っておくべき2つのポイント

現在は「働き方」が大きく変化していると言われています。

これまで考えられてきた
「一つの会社に入って定年まで勤め上げる」
というような「従来通りの働き方」をすることが、
必ずしも「スタンダードな働き方」とは
言えなくなってきているのです。

その原因には、経済環境の変化、
それによる雇用する企業の側の事情、
雇用される個人の側の考えや価値観の変化、
またIT技術の進歩による仕事の効率化や
グローバル化などが考えられます。

そして、これらの複雑な事情が背景となって、
雇用形態、国籍、性別、価値観、
働く時間・場所などの点での多様化と変化が予想されています。

では、「働き方」について、
なぜこれほどまで注目が集まっているのでしょうか。

この記事では、現在起こっている「働き方」や
「仕事の進め方」に影響する2つの要素とその変化に着目し、
これからの時代の「新しい働き方」を
実践するための2つの心構えについて解説していきます。

1. 「働き方」の未来を形成する2つの要素の変化

働き方の未来を形成する要素には
大きく分けて2つの要素があります。

それは「外的・物理的な要素」と「内的・心理的な要素」です。

これら社会全体の要素が絡み合って、
「働き方」に対する考え方に影響しています。

1-1. 外的・物理的な要素とその変化

人口問題、グローバル化、
社会制度やテクノロジーの進歩など、
「働き方」の変化に影響を与える4つの
目に見える要素があります。

1-1-1. 人口構成の変化と長寿化がもたらす2つの変化

まず何と言っても、私たちの
「働き方」に影響を与える本質的な要因は、
日本の人口動態の変化にあります。

右肩上がりに伸びていた人口が停滞し、
これから長期的に減少していくことが予想されています。

その結果、国内の人口減少とともに
高齢化の進展が起こり、
年金・医療費・介護費などの社会保障費の増大、
国の財政の圧迫・悪化、それによる
年金の支給開始年齢の高齢化や支給額の減少が
あげられます。

その結果、「国内売り上げの減少」
「労働の長期化」という2つの変化をもたらします。

1-1-1-1. 国内売り上げの減少による働き方の変化

国内売り上げ減少により
予想される働き方の未来としては、
雇用が抑制され、働く人に対して
企業側が働く人に対してポストや金銭的報酬を
十分に用意できなくなります。

また、30年前には「企業の寿命は30年」と
言われていましたが、
現在では「企業の寿命は3年」と言われています。

そのため企業側は人件費を抑制するために、
非正規社員をこれまで以上に活用していくことになります。

これにより終身雇用は形骸化し、
働いている人は生活防衛のために
ますます共働きが増えることになります。

1-1-1-2. 労働の長期化による働き方の変化

人口減少と高齢化の進展によって
年金の支給開始年齢の高齢化や支給額の減少が起こります。

それによって予想される働き方の未来は、
「労働の長期化」が考えられます。

これまでのような、60歳まで働いて
老後をゆっくりと過ごすという
ライフスタイルは少数派になり、

「定年」が高齢化し70代あるいは80代になっても
生産的な活動に携わり続ける人が増える
ことが考えられます。

また、企業の寿命が短くなるのと反対に、
人の寿命が伸びているのです。

その結果「働き方」は、断続的に働くモデル、
緩急をつけて働くモデル、
学び直しを前提としたモデルなど、
人生を通じた働き方に多様化していきます。

また、老後の蓄えが足りず、
生活のために働かなければならない
高齢者も増加すると考えられます。

1-1-2. グローバル化の進展がもたらす変化

グローバル化が進展することで
予想される働き方の未来としては、
日本人より外国人の採用が増え、
安い労働力が活用できる海外への仕事そのものの
移動が進むことが考えられます。

コールセンター、プログラミング、データ処理などの仕事は、
日本人よりも安くて優秀な労働力を求めて海外へ移動し
、国内に残ったとしても、
世界における最低賃金との価格競争になります。

また、国内の人口減少により企業の
国内での売り上げが減少し、

そのため企業は人材採用に慎重になり、
国内の売り上げ減少を補うためさらなる
グローバル化を目指すことになります。

そのためには日本人ではなく
外国人の採用を増やすことになり、
働く人たちは世界規模での競争にさらされる
ことになるのです。

国内では、片方で人が不足し、
もう片方では人が余るというような、
雇用の需給ミスマッチが常態化
することになると言われています。

1-1-3. テクノロジーの進化による働き方の変化

テクノロジーの進化によっても
たらされる働き方の未来としては、
個人単位で仕事をする機会の増加が考えられます。

メリットとしては、インターネットの普及により
地球上至る所でクラウドを利用できるようになります。

また、IT化の進展により、
職場内の文書や事務連絡にかかる
時間の短縮化・簡略化が可能になり、
「個人の仕事の裁量性」や
「文書や資料・プログラムなどの日対人的な仕事」
のウェイトが高まります。

インターネットを活用することで、
クラウドソーシングで人材を集めることができるし、
資金もクラウドファンディングで調達可能になります。

つまり、何か大きなプロジェクトをする場合、
これまでのように大企業に属する必要も
場所の制約を受ける必要がなくなるのです。

つまり、働く人ひとりひとりのワークプロセスが
根本から変わってしまうということです。

そして、テクノロジーの進化で、
人口知能ロボットの活躍で、
これまで人間が行ってきた単純作業の仕事は減る一方、
「感性」を求められるような
高度人材の仕事が求められるようになります。

また、IT化の進展で個人単位で仕事をする機会が増え
対人コミュニケーションが減少し、
職場での人間関係の希薄化など職場に対する
意識の変化の影響も起こっています。

電子メールなどの普及で文書のやりとりや
事務連絡などが簡単かつ迅速にできるようになった一方、
従業員同士のコミュニケーション不足をもたらしたのです。

1-1-4. 社会制度の変革がもたらす変化

現代社会は、働く人の寿命を70~80歳に想定し、
それを前提として結婚や就職・退職
といった社会構造で成り立っています。

しかし、寿命が100歳まで伸びてきたということは、
現在の制度が既に成立しなくなっていることを意味します。

すなわち、これまでの社会制度そのものの
改革が必要な時代なのです。

同時に、女性の労働力の価値が向上したり、
生活水準の向上による幸福感の減退、
余暇の必要性とその過ごし方の模索など、
生活スタイルや家族のあり方を見つめ直す人が増加しています。

1-2. 内的・心理的な要素とその変化

上記の「目に見える」要素の変化に伴い、
働く人の意識や価値観・心の変化など、
心理的で「目に見えない」要素の変化も、
重要なポイントです。

若い世代を中心に、会社への帰属意識低下と
仕事中心の生活から
「ワーク・ライフ・バランス」を求める意識の
高まりの背景にはこうしたことがあると考えられます。

1-2-1. 社会の構造進化による「働くこと」に対する価値観の変化

右肩上がりの時代は、とにかく儲け主義でした。

お金をたくさん稼ぐことが「幸せ」な
ことという価値観です。

しかし、産業構造の変化と社会の成熟によって、
幸せの基準は「お金」から「心」の充実へとシフトしています。

単純な売り上げ至上主義の延長上の
「勝ち組」「負け組」という概念も変質し、
「成功」が意味するものも単純な物差しでは
計れなくなっているのです。

また、特に若年層での高い割合で、
会社や仕事のために生活を犠牲にするという
「会社中心」の価値観に対して疑問を持つ人が増えています。

職場への帰属意識や貢献意識など、
意識面での職場とのつながりの希薄化が進む一方、
会社の人や仕事のつながりを離れて
趣味や勉強・社会活動を行うなど、
「職場以外のつながり」を重視する傾向も強まっています。

1-2-2. 「仕事・余暇両立」を望む人の割合の増加

「幸せ」「成功」の定義が
これまでとは違ったものになるに従い、
仕事か余暇どちらか一方に力を入れるのではなく、
仕事と余暇のバランスをとり生活を充実させたいと
考える人が主流になってきています。

仕事以外の生活の時間では、
「家族との時間」「趣味」「能力開発や自己啓発」
「地域活動・ボランティア活動」など
人との交流を伴う活動を望み、

年齢層により多少の違いはあるものの、
仕事以外の友人・地域などのつながりなど、
休日を職場以外の人間関係から離れて
過ごしたいと望む人が増えるようになりました。

2. 会社で働く人が減る?「新しい働き方」のカタチとは?

これまで見てきたように、「働き方」の変化とは、
言い換えれば企業と労働者の関係性の変化でもあります。

雇用する企業の立場からすれば、
激しい環境変化に合わせながら利益を出すためには、
人件費を柔軟に変動させていかなければならず、
しかも能力の高い人を求めたいと考えるのが当然です。

また雇用される人の立場からすれば、
価値観の変化とともに、
従来よりも少ない時間で効率良く働き、
余暇を充実させたいと考えるようになっています。

これらに加えて技術の進化と
フラット化されたビジネス環境により、
今や「どこにいても、たったひとりで、
世界とつながれる」時代になりました。

「新しい働き方のカタチ」とは、
「組織」ではなく、「個人」。

「大手」ではなく、「ベンチャー」。

「タテ社会」ではなく、「ヨコ社会」。

「継続」ではなく、「変化」。

これらのことをキーワードにして考える必要があります。

2-1. 時間や場所や組織に縛られない、「自由」な働き方とは?

インターネットを介したアプリやクラウドなど、
仕事や指示を円滑に進めるための
コミュニケーションツールの劇的な変化は、
仕事の生まれ方やその流れも
全く違ったものに変えてしまいました。

その結果、これまでのように毎日通勤電車に乗って
オフィスに通うスタイルではなく、
カフェなどでPCやクラウドを駆使して働く人が
どんどん増えています。

インターネットやIT技術の発達、
WiFiや電源完備のカフェ、
コワーキングスペースなども増えていて、
同じ会社の人でなくても共に働くことが容易になり、
ノートPC1台あれば、仕事を持ち出して
いつでもどこでも仕事ができるようになったためです。

会社組織ならではの、
上司から書類で仕事を受け部下に指示を出すという
従来の働き方やコミュニケーションの取り方から
脱却した人たちは、

一人ひとりが独立しチームを組んで共同で仕事を受け、
プロジェクトが終了したら解散するやり方に変えたり
、組織で働いていたときのような制約がないので、
他の強みを持った人と協力して一時的なチームを組む
という仕事のやり方に変えています。

この仕事の流れの中では、
時間や場所にとらわれず、
いかに早く便利に情報が行き来するかが
重要視されます。

この「新しい働き方」は
フリーランス(特定の企業・団体・組織と専従契約を結ばず、
自分の才能や技術によって請負の形で仕事を行う人)にも
会社員にも共通して言えることです。

独立して一人で生計を立てているか、
会社からお給料をもらっているかいう点ではなく、
「自由な働き方」をしている点に特徴があるのです。

2-2. 「働き方」が変化する時代、個人側のメリット・デメリット

現在は働き方の過渡期と言えます。

これまでの働き方のスタイルに加えて
ノマドワーカー、マイクロ起業などといった
新しい働き方の概念がどんどん出てきています。

一方で、これまでのスタンダードだった
「オフィスに通って働く」という形も
依然として存在する状態。

つまり、私たちは働き方を
「選択」できる時代なのです。

このことを裏返せば、一つの会社に縛られる
窮屈さがなくなって自由な働き方の可能性が広がる一方、
自らのキャリアについて責任を持って考え、
自ら選択していかねばならないと言うこともできます。

共通して言えることは、
どの働き方の選択をしても
「誰かの指示を待っている」という
スタンスではいけないということです。

社会の変化と自分の中長期的なキャリアを
見据えて個人が努力しないといけない時代なのです。

3. 幸せで自由な働き方を実現するための2つのマインドセット

では、働き方の「過渡期」にある今、
幸せで自由な働き方を実現するためには
どんな心構えが必要なのでしょうか?

それには、以下の2つのポイントがあります。

3-1. 「何が正解か?」は誰にもわからない

これまでの日本の働き方というものは、
「これが正解」というものがある程度はっきりわかり、
何かしらの共通の「正解」というものを
持っていてみんながそれを目標にしていました。

例えば、子供のころから頑張ってたくさんの
「正解」を身につければ、
一流企業に入って一生安定した生活をおくることが
できると考えられていました。

企業に入ってからも、「成功の方程式」に沿って
仕事に邁進すれば全てがうまくいき、
努力すればそれが報われる時代だったのです。

しかし、今の日本には、わかりやすくて追いかけるべき
「正解」というものがなくなってしまったのです。

「一生、同じ会社に尽くす」
「そのまま会社にいれば、年々昇級していく」
というような与えられたレールに乗って
定年まで勤め上げるやり方が、
幻想と化してしまったと言えます。

かといって、
「こうすればいいんだよ」「こんな方向性もあるんだよ」と、
正解や行き先を示してくれる人もいません。

「過去の正解」ではなく、自ら考え、
自ら試すことがひとりひとりに必要になっているのです。

3-2. 「自分で選ぶ」勇気を持つ

世界規模で進む大きな変化の中で、
主体的で自由な働き方をしていくために、
私たちは2つの面で従来の常識を問い直し、
考え方をシフトさせる必要があります。

1つ目は、「現在をどのように過ごすかで未来が変わる」
ことを認識するということ。

2つ目は、いくつもの選択肢があって、
どの選択肢を選ぶかは自分で決められることを認識するということ。

現在を漫然と過ごしていれば窮屈でつまらない働き方が、
主体的に未来を築く人には自由で創造的な働き方が
待っていると言えるでしょう。

新しい働き方を実践するには、
ちょっとした「きっかけ」と、
現状を抜け出してみようという、
ほんのちょっとの勇気があればいいのです。

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